国際労働財団(JILAF)は2013年7月24~8月4日、タイ・国際労使ネットワーク等を通じた組織化による草の根支援事業(通称:SGRA)のため、事業展開地域であるバンコク、チャンマイならびに今後の事業拡大を見据え、コンケンを訪問した。
バンコクでは、第1回中央作業委員会を開催し、拡大作業委員会セミナー(通称:EWCセミナー)などの内容の確認や、4月以降の活動の進捗などを確認した。
また、バンコク・チェンマイにおいて第2回目となるEWCセミナーをそれぞれ開催し、インフォーマルセクター労働者(ネットワークメンバー)の生活底上げ・改善のための政府・使用者団体など既存職能訓練への橋渡し(ブリッジング)のノウハウを学んだ(バンコク23人、チェンマイ11人の拡大作業委員メンバーが参加)。
バンコクでは、タイ労働省・サンドート職能開発局カリキュラム課長、タイ使用者連盟(ECOT)・ウクリット常務理事が、チェンマイでは、労働省・アージン職能開発局チェンマイ支局福祉局長が、政府労働省職能開発局や使用者団体などが実施する職能訓練の枠組みとブリッジング・ノウハウなどを講義した。
講義後、参加者は、ネットワークメンバーのための「政府・使用者団体など既存職能訓練へのブリッジング」に向けた行動計画を策定・全体化し、セミナーを終了した。
上述の行動計画は以下の通り。
①ドメスティックワーカーのための育児介護強化職能訓練
②石鹸・シャンプーづくり訓練
③寿司づくり訓練
④造花づくり訓練
⑤お菓子・寿司・ハーブジュースづくり訓練
このほか、次年度以降のSGRA事業の拡大を視野に、タイ東北部に位置する第3の都市であるコンケンを訪問し、コンケン大学、SERC東北支部、NGOなどとの意見交換を行ない、当該地域におけるインフォーマルセクター労働の実態、グローバル化がもたらす経済格差などの現状を聴取した。
月日 | 内容 | |
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07月24日 | 水 | 第1回中央作業委員会 |
07月25日 | 木 | 第2回EWCセミナー(バンコク) |
07月26日 | 金 | 第2回EWCセミナー(チェンマイ) |
07月27日 | 土 | コンケン関係者訪問 |
07月28日 | 日 | コンケン関係者訪問 |