国際労働財団(JILAF)は、独立ネパール労働組合会議(NTUC-I)とネパール全土で協働運営している9校の非正規学校の運営会議を2013年4月6日、カトマンズで開催し、各校教師および運営関係者約40人が参加した。
この9校の非正規学校に現在通学している生徒450人は、2013年度に3年制*1の最終年度を迎え、公立学校への編入をめざして学習している。今回の運営会議では、最終年度を迎えるにあたり、生徒がより充実した環境で学習するための基盤づくりおよび指導体制の強化などに関する論議を行ない、NTUC-I本部、支部、教師などの関係者が一丸となって学校運営に取り組むことをあらためて確認した。
また、4月7~9日に実施された教師研修では、郡の非正規教育センター*2より5教科(国語、英語、理科、社会、算数)の教授方法についての講義があり、各校教師たちは、実際の授業を想定したデモンストレーションなどを行なった。
講師は、教師たちの研修への熱心な取り組みに対し、「多数の教師研修を実施しているが、皆さんのように積極的かつ熱心な教師は初めてだ」と述べた。教師からも、「非常に分かりやすく、充実した研修であった。今後生徒の指導に大いに役立つものと確信している」と力強く語った。
生徒たちは、2014年4月に公立学校への編入試験を受けることになる。一人でも多くの生徒が公立学校で学習を継続できるよう、関係者一同、より一層努力したい。
*1…同じ生徒が3年間学校に通う制度
*2…「非正規教育センター」は、ネパール教育省のもとに設置された、識字および非正規教育を促進する中央機関であり、国民が生活の質を向上し、国家建設に貢献できる識字社会実現のため1999年に設置された。現在は識字教育の促進のみならず、成人向けの教育や公開学習、通信教育なども実施している。
月日 | 内容 | |
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04月06日 | 土 | 学校運営会議 |
04月07日 | 日 | 教師研修1日目 |
04月08日 | 月 | 教師研修2日目 |
04月09日 | 火 | 教師研修3日目 |