国際労働財団(JILAF)は2月23~24日、タイ、ネパール、バングラデシュの3ヵ国で実施しているインフォーマル労働者に対する草の根支援事業(SGRA =Supporting Grass Roots Activities through the international Employer’s and Worker’s Network)の成果と課題を共有し、次年度の事業発展をめざすことを目的とした国際シンポジウムをタイ・バンコクで開催した。
シンポジウムには、3ヵ国のSGRA事業に関係する政労使の代表者・関係者など80人が参加した。
シンポジウム冒頭のタイ王国政府、タイ経営者連盟(ECOT)、在タイ日本国大使館からの挨拶に続き、日本国政府を代表して厚生労働省・妹尾総括審議官が「二年目となる今年度のSGRAは、昨年度の成果と課題等をふまえ、各国のインフォーマルセクター労働者のニーズに即した事業が着実に展開されている」と挨拶。続いてそれぞれの労働組合指導者から、各国のインフォーマル労働者の現状や事業経過と課題を報告するとともにSGRA事業への期待などが表明された。
その後、ILO南アジア統括事務所 トーマス・クリング上級専門官より、ILOがインド、ネパール、バングラデシュにおいて展開するインフォーマルセクター労働者に関する支援事業(通称SAプロジェクト)の概要を説明した。
シンポジウム2日目は、今年度の成果と課題をふまえ、2013年度SGRA全体ならびに各国の活動方針の説明と全体討議を行なった。参加者から多くの意見が出され、インフォーマルセクター労働者の生活改善・底上げの実現に向け、事業の持続性や長期的目標設定の重要性が強調されるとともに、今回のシンポジウムで得た知識などを次年度事業で実践していくことなどの決意表明が行なわれ、全体で各国の活動方針、具体的事業計画(案)を確認・決定した。た。
最後にJILAF・團野専務理事から、SGRA事業のさらなる発展に向けた各国政労使の強固な連携を強く要請するとともに、各国代表団の今後の健闘を祈願してシンポジウムを閉会した。
月日 | 内容 | |
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02月23日 | 土 | 国際シンポジウム1日目 |
02月24日 | 日 | 国際シンポジウム2日目 |