バングラデシュITUC-BC/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

開会式の様子(画面に相原理事長)

2021年12月23日にITUC-BC(ITUCバングラデシュ協議会)との共催で「労使関係・労働政策(IR)セミナー」をダッカ市とオンラインで結び、66名の参加を得て開催しました。
 開会式では、ITUC-BC事務局長からJILAFへの謝辞とともにセミナーを今後の活動に役立てて欲しいとの挨拶、BLF会長からITUC-BCとJILAFへの称賛と本セミナーへの期待の言葉、労働局長官から三者構成の重要性、政労使連携の必要性に言及する挨拶があった後、相原JILAF理事長から、JILAF事業の紹介、これまでのバングラデシュとの交流など
について説明した上で、建設的労使関係構築とそれを通じたCOVID-19の中での労働者の生活向上を目指したいとの挨拶がありました。最後にITUC-BC会長からは、ILO条約(87・98条)の理解と組織化の重要性について述べ、開会式を終えました。

 その後、JILAF辻グループリーダーから「日本の労働運動の役割と協力的労使関係」をテーマに、①日本の労働運動の歴史と成り立ち②日本の労働組合の構成、組合費の扱い③春闘・団体交渉と労使協議制度④生産性運動と生産性三原則⑤連合による政策協議等について説明しました。また日本におけるCOVID-19の労働者への影響を説明し、失業や収入減への対策として日本国政府が行った法制面からの対応、労働組合が行った施策等についても説明しました。
 昼食後は、バングラデシュ側から同国労働者の状況について説明があり①労働人口の4%未満で組織される労働組合は、ほぼ公共部門または国営企業に限定される、②36のナショナルセンター、約5,550の労働組合が存在する、③総労働力人口約6720万人のうち、約210万人が労働組合に所属している、④主な部門は、農業38%・工業21%・サービス業40%である(2019年)、⑤インフォーマルセクター労働者が89%(農業・漁業・畜産・家禽類・農産・工業・繊維、等)であることを確認しました。
 続いてITUC-BC加盟の6ナショナルセンター毎のグループに分かれ、「より良い労使関係を築き上げるために」について討議がなされ、各グループがそれぞれ課題と行動計画を発表しました。これらに対し、BFTUC事務長は組織の力が重要であり連帯こそが成功への鍵である、またBSSF事務長は参加者同士の熱心な討議への謝辞ともに、日本のような高度成長を遂げることは大変だが、そのためには労働組合同士の連帯が必要である述べました。
 閉会式では、辻グループリーダーは参加者の自発的な、そして女性の今後の活躍にも期待する旨述べ、また斉藤副事務長は本セミナー開催に向けた協力への謝辞とともに、労働組合は労働者の生活水準を向上させるために必要な組織であり、労働者の生活水準が上がれば経済成長にも繋がるので、バングラデシュにおける労働組合運動の前進に期待すると挨拶しました。
 これに対し、ITUC-BC事務局長、ITUC-BC会長から、6ナショナルセンターそれぞれの参加者が団結し、今後のバングラデシュの労働運動に貢献することへの期待とともに、JILAFの活動にも敬意と期待を表する旨の発言があり、閉会しました。

参加者の様子

ITUC-BCによる講義

辻グループリーダー講義

閉会式の様子(斉藤副事務長挨拶