インドINTUC/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

開会式相原理事長メッセージ

 12月10日、11日にINTUC(インド全国労働組合会議)との共催で「労使関係・労働政策(IR)セミナー」をチェンナイとオンラインで結んで開催しました。本セミナーには、INTUCに所属する労働組合役員63名が参加しました。

 開会式では、INTUC副会長兼タミルナドゥ州支部会長からJILAFとの長年の関係とIRセミナー等の成果について紹介があり、JILAFとの協力の成果であるとの感謝が述べられ、続いて同支部副会長からは何事も自分のことと置き換えて考えるようにとのアドバイスがありました。最後にJILAFを代表して、相原理事長からJILAFとINTUCの関係を紹介した上で建設的労使関係の意義と今回のセミナーへの期待をビデオメッセージで伝えました。

 講義の冒頭、辻JILAFグループリーダーから日本の社会・労働組合の歴史的経過を含めて説明した上で、労働組合の役割と課題について、建設的労使関係の構築と無用な労使紛争の未然防止の取り組みについて講義し、続いて日本でのCOVID-19に対する政府の法制面での対応と労働組合の諸要求とその成果等について概略を紹介しました。これに対し、INTUC州副会長から、参加者に対し今回の内容を活かして成長して欲しいとの期待が述べられました。
 1日目の午後はINTUC人事部長からインドの労働法制についての説明があり、その後、参加者は「より良い建設的労使関係に向けて」をテーマにグループ協議を行いました。
 2日目は、初めに「前日の振り返り」として参加者が発表し、闘争から協力への移行の重要性、インドでの建設的労使関係の実現に向けての意向が述べられました。
 続いて、人事局長からは現場を知ることの重要性、チェンナイで労働組合ができてからの合法的な改革についてビデオを使った説明がありました。その中で、例えば賃上げ闘争時にコンサルタントとして組合リーダーを外部から活用することも述べられましたが、日本では通常、組合内部で育成していくものであり、そのためのプログラムが(連合大学院なども含め)用意されていることを補足しました。
 グループ協議の発表では、それぞれのグループから以下のような発表がありました。
 1) 職場での差別の解消法、安全保護具の重要性等について労働組合が教えるとよい。
 2) 上部からの適切なアドバイスが必要である。
 3) 良い労使関係のためには、安全を含めルールを守り、お互いに要求をしあうとよい。
 4) 会社に貢献すればそれは報われる。要求を認め合い尊敬しあって話し合うことが重要である。
 5) 利益を分配し、情報を共有し、実情に合った規則を作り差別をなくすことが必要である。
 6) 失敗を責めず、教えることが重要であり、モチベーション維持が重要である。
 7) 評価者が平等に評価し、きちんと話を聞くこと、そしてお互いに頑張ることが必要である。
 閉会にあたっては、INTUC副会長兼タミルナドゥ州支部会長からJILAFとのこれまでの協働事業が効果を上げていること、コロナ下にあって20人の集会を行うことも困難であるにもかかわらず、関係者の協力でこれまでで最多の63人が参集できたことを踏まえ、関係者の関心の高さ、JILAFの取り組みへの謝辞があり、本セミナーで得られたことを参考にして活動を続けていきたいとの意向が示されました。これに対し、斉藤JILAF副事務長からは、日本においても建設的労使関係は一朝一夕に構築できたものではなく、今回学んだことをそれぞれの職場で地道に実践していくことが大切であると激励し、閉会しました。

参加者の様子

会場の参加者の様子

グループ協議結果の発表

閉会式での斉藤副事務長挨拶