中国ACFTU/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

 2021年10月26日にACFTU(中華全国総工会)との共催で「労使関係・労働政策(IR)セミナー」を北京市とオンラインで結んで開催し、39名の参加を得ました。
 開会式で双方参加者の紹介の後、直ちに講義に入り、JILAF塩田常務理事から日本の社会・労働組合の歴史的経過を含め説明した上で、労働組合の役割と課題について、建設的労使関係の構築と無用な労使紛争の未然防止の取り組みについて講義しました。
 続いて、JILAF辻グループリーダーから日本でのCOVID-19に対する政府の法制面での対応と労働組合の諸要求とその成果等について概略を紹介し、休憩をはさんでギグワーカーへの対応について、全国ユニオンなどが支援して組織化や待遇改善を進めようとしている事例について説明しました。
 中国側からは中国労働関係学院教頭から、中国の三者構成についての説明があり、それは確実に地方へと広まり、労使紛争解決に向けて役立っていることについても言及されました。
 意見交換・質疑応答では1)日本の労使紛争解決手段としての労働委員会の機能について、2)ウーバーイーツの労働者保険について、3)JILAFの事業内容とその財源についての質問があり、それぞれ1)公労使による労使紛争解決の手段であるが、他にも労働組合経由、行政(労働局)経由など労働委員会に拠らない解決法、法的拘束力はないが短期解決が可能な労働審判や裁判もあること、2)現時点は一般的な企業保険を付保していること、3)連合等の基金の他、寄付や厚生労働省財源を利用して、このような建設的労使関係構築のための事業や社会開発事業を行っている旨回答しました。
 閉会にあたっては、JILAF塩田常務理事から、熱心な聴講への賛辞と謝辞、今後の連帯への要請が述べられた後、ACFTU副部長からは、COVID-19禍の中でも中国経済が回復し、感染防止に加え労使協調への動きを加速し、中小企業の労働組合への支援、ギグワーカーや貧困層への支援も充実させているとの説明とともに、JILAFの取り組みへの謝辞が述べられ、今後も双方のより一層の交流・協力を図りたい、との挨拶があり閉会しました。

参加者の様子

JILAF側参加者の様子 

中国側参加者の様子