ラオスLFTU/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

相原理事長開会式挨拶

2022年1月19日、20日にLFTU(ラオス労働組合連盟)との共催で「労使関係・労働政策(IR)セミナー」をビエンチャン特別市およびチャンパサック県とオンラインで結び、120名の参加を得て開催することができました。

 開会式では、JILAF相原理事長から挨拶があり、参加者全員に本セミナーの目的等を説明し、本セミナーが社会保障制度の充実と建設的労使関係の構築によるディーセントワークの実現、安定した社会・経済の発展に結実することを伝えました。続いてLFTU労働保護局副局長から、ラオスはCOVID-19禍の2年間で企業倒産や失業が増加したため、日本から様々なことを学び、是非ラオスの労働環境の改善に生かしたいとの挨拶がありました。また商工会議所(LNCCI)副理事長からアフター・コロナのニューノーマルへの移行及び社会保険加入の重要性等についての説明があり、最後に労働社会福祉省(MLSW)労働保護部部長からCOVID-19禍により労使紛争が増加した旨の報告があり、本セミナーが今後の労使紛争の解決の一助になることを期待する旨の挨拶がありました。
 続いて辻グループリーダーから①日本の社会保障制度②COVID-19に関する労働面での対応③日本の労働運動の役割と課題に関して説明をしました。その後MLSW労働保護部長から労使紛争防止について、LFTU労働保護部長から、COVID-19禍における労使紛争の未然防止と問題解決ならびに建設的な労使関係構築におけるLFTUの役割についての発表がありました。また、LFTU労働保護局副局長から2021年に入って23件の紛争があり19件が解決されたとの報告がありました。チャンパサック県LNCCI代表からコロナ禍で最低賃金での雇用さえ困難である現状の共有がありました。本セミナーで学んだ日本の社会保障や年金制度、労使紛争の未然防止の方策等について各企業で活用していきたい旨のコメントがありました。
 参加者からは①日本の社会保険加入の仕組みとその拠出額の割合について②日本における組織化の方法について③ラオス労働省は経済特区の労働者をどのように保護すべきかについて④海外で出稼ぎをしているラオスの労働者の支援、保護について⑤労働者が組合に加入するメリットをいかに説明するか等について質問があり、適宜回答しました。
 
 2日目は、JILAFタイ事務所関口所長が初日の振り返りと、現在のCOVID-19渦の中で厳しい状況における様々な課題解決のためには、政労使の議論や協力が重要となる旨の挨拶があり、その後「建設的労使関係の構築及び労使紛争の未然防止の取り組み」というテーマでグループ・ディスカッションを行いました。
 各グループから①個人および集団の労働契約の明文化が重要、②労使が共に話し合い、方向性や対応について共通の理解を構築することが重要、③労使共に労働法等の法律を遵守することが重要、④政労使のそれぞれの役割の明確化の重要性等についての発表がありました。辻グループリーダーから各グループからの建設的な発表に対する感謝の意を伝えるとともに、政労使の役割の重要性や労使間の対話・交渉によって問題解決していくことが重要であることを強調しました。
 最後に、JILAF斉藤副事務長からCOVID-19禍だからこそ建設的な労使関係が重要であるとともに、建設的な労使関係は雇用の安定にも寄与する旨を伝え、二日間にわたる参加者の積極的な論議に感謝の意を表してセミナーを閉会しました。

参加者の様子

ラオス側来賓 

会場の様子

オンライン参加者の様子