メルコスール+メキシコチーム

スペイン語部開会式の様子(JILAF理事長挨拶)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による入国制限に伴い、メルコスール+メキシコチームのプログラムも、インターネットを介した「オンライン開催」という形で実施し、10月12日から16日にスペイン語圏コロンビアの2名(うち女性1名)とメキシコの3名(うち女性2名)、10月19日から23日にポルトガル語圏であるブラジルの7名(うち女性6名)、計12名(うち女性9名)の参加を得て、予定した全プログラムを終了しました。

 これらの国々は、我が国からの企業進出も多く、世界の製造拠点かつ市場としての潜在力のあるメルコスール加盟国(ブラジル)、準加盟国(コロンビア)とオブザーバ国(メキシコ)と位置づけられ、参加者は各国での労働法改革の中、日本の労働事情・労働政策について学び、自国での活動に活かしたいとの思いを持って積極的な参加姿勢を見せていました。
オンライン・リアルタイムセッションは、時差のために日本では深夜から未明の開催でしたが、問題なく実施できました。ただ、参加者からは実際に日本を訪れ、日本の労働組合・関連組織の活動の現場・状況を見たいとの意見が出ていました。

 日本の労働運動の役割と課題に関する講義では、戦後日本の社会・経済の中での労働組合の変遷と現状、団体交渉と労使協議を使い分けつつも「話し合いを尽くす」建設的労使関係を通じた労使紛争の未然防止と雇用安定の取り組み、春闘や政労使の協議などについて学び、本プログラムの趣旨を把握しました。
 日本労働組合総連合会(連合)の講義では、国際政策局による連合本部の概要・重点活動、連合の平和活動などの説明に続いて、組織拡大局から連合での組織拡大への取り組みについての説明を受け、理解を深めることができました。
 日本の労働法制・社会保障制度については、JILAFによる講義で労働者を支える仕組みとして詳細を学び、厚生労働省の講義で概要を把握し、理解を深めました。
組合リーダー論では、労働組合指導者の心構えや労働組合の社会的役割等を学んだ後、各国を取り巻くさまざまな課題や中長期的な視点を持ちながら労働運動に取り組むことの重要性を学びました。
 日本生産性本部の講義では、生産性三原則や日本的労使関係について学び、労使関係の中での生産性三原則の位置づけや日本の労働生産性向上への寄与について理解を深めました。
 日本経済団体連合会(経団連)の講義では、経営者の立場から見た生産性三原則のあり方、日本的労使関係および労働慣行に基づく労働組合の生産性向上への寄与について聴講しました。
 全国勤労者福祉・共済振興協会(全労済協会)の講義では、非営利団体としての「助け合い」の精神に基づく共済事業としてのこくみん共済 coopの概要や歴史、日本の保障市場、その特徴について聴講しました。
 最終日のフォローアップ(役員との意見交換)では、参加者からの質問に回答する形でそれぞれの理解を深めることができ、閉会式ではアクションプランの提案も受け、それぞれの経験を基に本プログラムで得た知識をさらに活かしていきたいとの決意表明がありました。
 参加者からの主なアクションプランは以下の通りでした。
(1) 今回得たことを組織にフィードバックする。児童労働撲滅のために日本のモデルを学習する。(CTC)
(2) 高齢者雇用確保と永年勤続者の退職金増額、児童教育のための母子家庭労働時間短縮、傷病者・障がい者のための社会保障を充実させる。(CTM)
(3) COVID-19の中での女性の地位向上を進める。(UNT)
(4) 組合の強化と非正規労働者も含めた組織化を促し、COVID-19対応、不当解雇解消、労働法の見直しを進める。(CUT)
(5) 現場訪問の機会設定、労働者保護のための行動計画作成、三者対話の場の設定をする。(FS)
(6) 安全衛生充実、海外での失業後の対策立案、女性労働者保護、生産性運動と労働委員会についてさらに
学習する。 (UGT)

参加者の様子

スペイン語部閉会式(専務挨拶)

ポルトガル語部質疑応答

ポルトガル語部閉会式(理事長挨拶)