モンゴルCMTU/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

オンライン会議の様子①

 11月4日~5日に、モンゴルCMTUとの共催による「労使関係・労働政策(IR)セミナー」をオンラインにて開催しました。本セミナーには、ウランバートルほかモンゴル東部のスフバートル、ドルノド、ヘンティー各県より合計124名が参加しました。

 冒頭、JILAF南雲理事長、CMTUアムガランバートル会長から挨拶があり、本セミナーの主旨・目的等を参加者全員で共有しました。

 つぎに、JILAF斉藤副事務長が、日本におけるCOVID-19の状況と雇用への影響を最小限に留めるための施策等について説明した後、「日本の労働組合の課題と役割」と題して、①日本の労働運動の歴史、②日本の労働組合の現状と課題、③日本の労働組合の機能と役割(春闘、生産性運動や労使協議等)について概括的に説明しました。

 さらに、CMTUアディア事務局長は、①モンゴルの社会・政治・経済に対する現状分析と労働組合としての重点施策、②CMTUの組織目標(人材育成の強化、組織拡大等)達成のための中央・地方組織それぞれの役割及び責務の強化、③COVID-19の影響により労働者が直面している新たな課題と政府のこれまでの対応策、労働組合からの提言等に関して説明しました。

 続いて、スフバートル、ドルノド、ヘンティー各県からそれぞれの労働組合の活動状況や課題等について報告を受けました。主な報告内容は、①労働組合を組織しているのは地方公務員が多く、民間企業の勤務者は少ない、②ソム(郡)レベルでは組合事務所もないため、自分の仕事を抱えながらの組合活動はかなり制限を受ける、③組織拡大のためには組合役員の知識・能力の向上、組織の財政基盤の強化が必要である等、ソムレベルでの組織拡大における共通課題に関するものでした。

 これらの報告に対し、CMTUアディア事務局長より、①モンゴルには365のソムが存在するが、企業の規模は小さく、遊牧業や農業といったインフォーマルセクター労働者が多いので、CMTUとして今後はこの層を組織化のターゲットとしたい、②ソムレベルの組合役員を対象に三者構成の仕組み、健全な労使関係、ディーセントワーク等に関して、日本の事例等を参考に学習する場を今後設けていきたい、との発言がありました。

 その後Q&Aセッションが行なわれ、労働法の改正、定年退職年齢の引き上げ、賃金不払い等に関する各県の参加者からの質問に対し、CMTU本部各局の担当者が回答したほか、JILAFからも日本における事例を参考として適宜コメントしました。

 JILAF南雲理事長から、モンゴル東部三県の参加者による熱心で前向きな発言が多かったことに感謝の意を表した後、「CMTUの地方組織と中央が連携して生活者の視点に立ち、地域住民のための政策立案等を通じて社会から信頼される労働組合として今後も力を発揮してほしい」との閉会挨拶を述べました。続いてCMTUアディア事務局長から、「インフォーマルセクター労働者の組織化が今後の重点課題であり、今回セミナーに参加いただいた皆さんと協力しながら地方における組織拡大に努め、CMTU全体の組織力の底上げを図っていきたい」との挨拶があり、セミナーを終了しました。

参加者の様子

オンライン会議の様子②