第13回ユース・リーダーシップコース(多国間セミナー)の開催

 2021年1月20日に、国際労働組合総連合アジア太平洋地域組織(ITUC-AP)およびオン・テン・チョン労働研究所(OTCi)との共催により、第13回ユース・リーダーシップコースをオンラインにて開催しました。本セミナーには、合計22名が参加しました。

 冒頭、ITUC-AP吉田書記長が、各国からの参加者への歓迎の辞を述べた後、「『人新世』における労働組合のあり方」と題した講義を行い、昨今の行き過ぎた市場経済に加え、今般のCOVID-19パンデミックにより世界各国の労働環境が悪化している中、労働組合自身のグローバル化の強化、社会的対話能力の向上、社会との一体感の構築が必要であることについて触れました。

 つぎに、JILAF斉藤副事務長が、JILAFの事業内容についてビデオを用いながら簡単に紹介するとともに、「COVID-19は社会的弱者をより弱い立場に置き、貧富の差の拡大、社会の分断を深化させており、かかる状況の中、アジア太平洋地域の若手労働組合リーダーが参集する本セミナーは、労働組合の役割についてあらためて考察するための有意義な機会である」との見解を共有しました。

 さらに、シンガポール全国労働組合会議(NTUC)より、1969年に開催された「SNTUC現代化セミナー」にて労使関係における「対立」から「協調」へのシフトの重要性が確認されて以降、実効性のある社会的パートナーシップの構築に向け取り組んできた結果として、シンガポールにおいては労使紛争が激減し、社会経済の安定が経済成長・雇用創出をもたらすという好循環が続いてきたことから、COVID-19パンデミック下であっても、これまでの経験を活用しながら労働者を支援しているとの報告がありました。

 そして、オン・テン・チョン労働研究所(OTCi)より、労働組合役員として必要とされるスキルは、リーダーシップはもちろん、プレゼンテーション・スキルやコミュニケーション・スキルなどのソフトスキルも含まれるとの共有がありました。また、ITUCグローバル・オーガナイジング・アカデミー(GOA)より、①組織化を成功させるためには、組織化のターゲットに対する効果的なキャンペーンや緻密な戦略が必要である、②組織化が成功し労働組合の力が増せば社会を動かすことも可能となる、③パンデミック下の今こそ組織拡大のチャンスである、との見解が共有されました。

 その後、オープン・セッションにて参加者から簡単な自己紹介や意見・質問があった後、
 ITUC-AP吉田書記長から参加者に対し、「引き続き健康に留意しながらそれぞれの立場で困難な状況に立ち向かっていただきたい」との激励を込めた挨拶があり、セミナーを閉会しました。

参加者の様子

オンライン参加の様子