ミャンマーCTUM/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

セミナー集合写真

国際労働財団(JILAF)は、12月17日から同月18日の2日間の日程で、ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市近郊のラインタヤー工業団地にて、CTUM(ミャンマー労働組合総連盟)/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催しました。

本セミナーには、ミャンマーの政府関係者、使用者側関係者、労働者側関係者の合計109名が参加し、現地メディアも10名が取材に訪れました。

セミナー1日目冒頭、主催者を代表したマウンマウンCTUM会長の開会の辞に続き、南雲JILAF理事長が本セミナーの趣旨・目的を概説しました。続いて、磯崎在ミャンマー日本国大使館一等書記官、ティンコーコーナイン労働・入国管理・人口省労使関係局副局長、ターナインオーミャンマー商工会連盟(UMFCCI)共同事務局長がそれぞれ挨拶しました。

とりわけ磯崎一等書記官は、政労使三者が一堂に集まることに喜びを表した後、労働組合のつながりが日本とミャンマーの深い絆の一つとして機能していることに感謝していること、今次セミナーを通して、ミャンマーに適合した形での建設的労使関係を構築して欲しいと力強く訴えました。

講義の最初に、新妻JILAF副事務長より「①日本の労働事情に関する現状と課題、②建設的労使関係を支える法制度、③労働組合の目的と役割等」について共有しました。その後、山口JILAF現地支援グループ員より「具体的な労使協議事例」を紹介しました。参加者からは生産性の向上のために具体的に労使間で取り組むべきことなどに関する質問が出され、山口現地支援グループ員より丁寧な回答を行い、理解と共感を得ました。

続いて、現地政府・使用者団体・労働者の代表からそれぞれの思い、職場での課題などについて意見が提起された。

2日目は、カインザーCTUM中央執行委員の進行で、ミャンマーの労働現場における現状と課題について議論し、建設的な労使関係構築のための労使間のコミュニケーションや対話を促進することの重要性を共有しました。労使紛争予防に関する2019年6月の法改正、労使の契約書の書面の重要性についての説明や、労使ともにお互いの存在を尊重しながら緊張感のある関係構築をしていくことが重要であるとの説明がありました。
その後、参加者をグループ分けし、それぞれが建設的労使関係を構築するためにどのように行動するべきかについてグループ討議と結果発表がおこなわれました。発表後も活発な意見交換が実施されました。総じて、相互の立場を尊重することが確認されるとともに、労働側、政府側、JILAF、CTUMからそれぞれコメントやアドバイスがおこなわれました。

閉会式では、南雲理事長より、本セミナーの参加者各位の協力に謝辞を述べた後、労働組合が信頼を勝ち取ることの重要性について述べました。社会・地域から信頼される労働組合は、経営者も無視できない存在となるため、CTUMは労働組合員だけではなく、すべての働く人に影響を与えられる存在になってもらいたいと述べ、政府・使用者側も含めた今セミナーの参加者がミャンマーの国づくりに貢献することになっていくことを確信しており、今後もJILAFはCTUMと共にミャンマーの発展のために支援を継続していくと表明をしました。

最後にCTUMのマウンマウン会長より、セミナーの成功・継続的な人材育成に関するJILAFの支援に感謝の意が伝えられました。同時にミャンマーにおける長時間労働について課題提起がされ、CTUMとしても取り組みを進めるとの決意表明がありました。グローバル化がますます進んでいく中で、それぞれの組織が自主性・主体性を持って課題解決を進めていくことについて意思確認がされ、セミナーを終了しました。

日程

月日内容
12月17日12/17セミナー1日目
12月18日12/18セミナー2日目

参加者の様子

マウンマウンCTUM会長挨拶

南雲理事長挨拶

セミナー風景