タイITUC-TC/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

セミナー集合写真

7月6日~7日にシーラチャー市、7月9日にバンコク市において、タイITUC-TCとの共催による「労使関係・労働政策(IR)セミナー」を開催しました。本セミナーには、合計97名が参加しました。

7月6日~7日(シーラチャー市)
冒頭、JILAF南雲理事長、労働省プラシット労使紛争解決部長、ITUC-TCタウィー事務局長、使用者連盟(ECOT)サクダー部長が挨拶を行い、本セミナーの主旨・目的等を参加者全員で共有しました。

JILAF斉藤グループリーダーから、日本の労働組合の建設的な労使関係について、歴史
的背景も含めて説明がありました。参加者からは、若年層世代の組織化、労働者性の多様化への対応の方策、非正規労働者の労働条件の向上への取り組み、日本における集団的労使紛争、個別労働関係紛争の件数推移と解決システム、などについて質問がありました。

労働省プラシット部長から、無用な労使紛争の防止に向け、労働省が取り組んでいる施策について説明があり、参加者から、建設的な労使関係の構築には使用者側の理解・協力も必要である、などの意見がありました。
 
ECOTシリワン事務局長から、労使紛争を未然に防止するための方策として、相手の立場を尊重し、相互の着地点を見出す努力を惜しまないこと、また、使用者側に対する教育の必要性や、労働組合員の代表である労働組合役員の存在価値を認知することの重要性等についてのお話があり、参加者全員で共有しました。

 また、「建設的な労使関係構築に向けた取り組み」及び「無用な労使紛争の未然防止」をテーマにグループ討議を行い、各グループから、「労使が相互に尊重しあい、信頼関係を醸成することが重要」、「相互に正しい情報を共有し合い、偏向した見方を避けることが必要」、「労使相互が誠意を持って正直に接することが肝要」などの発表がありました。各グループからの発表に対し、JILAF斉藤グループリーダーから、建設的な労使関係の構築には、交渉力等のハードスキルだけではなく、相手を尊重、理解、信頼する等のソフトスキルの涵養が重要であり、セミナーで学んだことを現場の労使関係で実践できるよう常に心掛けてほしい、との見解を共有しました。
 JILAF南雲理事長から、タイにおける労働者の生活向上を通じた経済発展に向け、今後もJILAFとして協力を惜しまないとのコメントがあり、シーラチャーでのセミナーは閉会しました。

7月9日 (バンコク市)
JILAF南雲理事長、労働省プラモート労使関係局長、LCTアヌチット事務局長、ECOTウクリット相談役、在タイ日本国大使館鷹合一等書記官より開会の挨拶がありました。

斉藤グループリーダーから、シーラチャーでの講義内容に加え、日本の労働組合の社会的役割についても共有しました。参加者から、AI化が進展した場合の雇用減少に対する日本の労働組合としての対応策、非正規労働者の増加に対する対応策、多国籍企業における建設的な労使関係の構築の方策、下請け企業の労働者の組織化、などについて質問がありました。

「自組織の強化に向けた方策」及び「労働組合が社会的に認められるための方策」についてグループ討議を行い、各グループから、「組合員から信頼される組合リーダーの選出」、「労使関係をテーマとした教育プログラムの実施」、「地域コミュニティ活動への積極的な参加」、「労働組合の存在意義と活動内容を学生に理解してもらうことを目的とした学校へのアプローチ」などの提案・発表がありました。

南雲理事長から、本セミナーを通じて各組織の活動の強化・発展に向けた建設的な協議ができたことへの感謝と、今後もJILAFとして様々な形でサポートしていきたいとのコメントがあり、バンコクでのセミナーは閉会しました。

日程

月日内容
08月02日08/02シーラチャー市セミナー (1日目)
08月03日08/03シーラチャー市セミナー (2日目)
08月04日08/04バンコク市セミナー

参加者の様子

セミナー風景(シーラチャー)

参加者による発表

セミナー風景(バンコク)