インドINTUC/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

セミナー集合写真(ジャイプル市)

6月9日~10日にジャイプル市、6月12日~6月13日にチェンナイ市において、インドINTUCとの共催による「労使関係・労働政策(IR)セミナー」を開催しました。本セミナーには、ラジャスタン州ティクラム労働大臣や在インド日本国大使館浦書記官、在チェンナイ日本国総領事館森首席領事をはじめ、合計85名が参加しました。(以下において、ジャイプル市セミナーもチェンナイ市セミナーもプログラムは共通です。)

冒頭、ジャイプルでは、INTUCラジャスタン州ジャガディシュ会長、JILAF小山参与、在インド日本国大使館浦一等書記官、ラジャスタン州コクレッティ労使紛争担当官が、チェンナイでは、INTUCタミルナドゥ州デバラジャン会長、JILAF小山参与、在チェンナイ日本国総領事館森首席領事が挨拶を行い、本セミナーの主旨・目的等を参加者全員で共有しました。

JILAF鈴木副事務長が「日本の労働組合の課題と役割」と題して、①日本の労働組合の成り立ち、②日本の労働組合の機能と役割(春闘、生産性運動や労使協議制等)、③日本の労働組合の現状について説明しました。ジャイプル市セミナーの参加者からは、非正規労働者とインフォーマルセクター労働者に関する質問があり、日本との違い及び定義について説明しました。

続いて、INTUCから、インドにおける現在の労使関係の状況について概略的な説明がありました。とりわけ、政府・企業・労働組合の役割という観点から、建設的労使関係とは何かを参加者に考えさせ、アプローチの方法について紹介しました。

その後、JILAF小山参与から、日本の労働法概要と題する講義を行い、日本の労働組合法と労働基準法について主に解説し、労働組合の結成要件や定義、労働組合の活動や労使紛争の解決システム、労働時間や解雇等について概説・共有しました。さらに、インドで労働法改正が焦点となっていることを踏まえ、働き方改革法案など労働法に関する最新の改正状況について共有しました。

続いて、INTUCから、現在改正が進みつつあるインドの労働法について、その概要と状況について概説・共有し、参加者に対して、労働法で保護されることなど労働者が自ら理解することの重要性を訴えかけ、セミナー1日目を終了しました。

 セミナー2日目には、「健全な労使関係構築に向けた取り組み」をテーマにグループ討議を行いました。各グループから、建設的な労使関係の構築には、労使のコミュニケーションの重要性、生産性向上に向けて労使双方が協力して取り組むこと、すぐに対立せず話し合って解決することの重要性などの発表があり、労働組合の役割について再確認しました。
また、チェンナイでのグループ討議においては、途中からラジャスタン州ティクラム労働大臣も駆けつけ、暴力は解決につながらないというガンジーの教えを紹介した上で、労使紛争は労使ともに利益はなく、労使双方の密なコミュニケーションを通じた建設的労使関係の構築が重要であることを訴えられました。

最後に、JILAF小山参与から、信頼関係構築のためには、自らも変わり相手も変える努力が必要であり、誠実に接するところから始めれば、時間は要しても建設的労使関係の構築は可能であると訴え、本セミナーは閉会しました。

日程

月日内容
06月09日06/09セミナー1日目(会場:ジャイプル市)
06月10日06/10セミナー2日目(会場:ジャイプル市)
06月11日06/11(移動)
06月12日06/12セミナー1日目(会場:チェンナイ市)
06月13日06/13セミナー2日目(会場:チェンナイ市)

参加者の様子

ラジャスタン州ティクラム労働大臣の挨拶(ジャイプル)

在インド日本大使館浦一等書記官の挨拶(ジャイプル)

JILAF副事務長鈴木による講義(ジャイプル)

JILAF参与小山による講義(チェンナイ)

ブレーキインディア クリシュナ副社長による講義(チェンナイ)

グループ発表(チェンナイ)