ミャンマーCTUM/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

CTUM/JILAF労使関係・労働政策セミナー集合写真

国際労働財団(JILAF)は、11月16日から同月17日の2日間の日程で、ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市近郊のラインタヤー工業団地にて、ミャンマーCTUM/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催しました。

本セミナーには、ミャンマーの政府関係者、使用者側関係者、労働者側関係者の合計104名が参加し、現地メディアも11名が取材に訪れました。

セミナー1日目冒頭、主催者を代表したマウンマウンCTUM会長の開会の辞に続き、新妻JILAF副事務長が本セミナーの主旨・目的を概説しました。続いて、磯崎在ミャンマー日本国大使館二等書記官、ティンコーコーナイン労働・入国管理・人口省労使関係局副局長、カインカインミャンマー商工会連盟(UMFCCI)共同事務局長がそれぞれ挨拶しました。

とりわけ磯崎二等書記官は、日本政府代表として、政労使三者が一堂に集まることに喜びを表した後、労働組合のつながりが日本とミャンマーの深い絆の一つとして機能していることに感謝していること、今次セミナーを通して、ミャンマーに適合した形での建設的労使関係を構築して欲しいと力強く訴えました。

講義の最初に、新妻副事務長より「①日本の労働事情に関する現状と課題、②建設的労使関係を支える法制度、③労働組合の目的と役割等」について共有しました。その後、吉野JILAF現地支援グループプログラムマネジャーより「具体的な労使協議事例」を紹介しました。参加者からは生産性の向上のために具体的に労使間で取り組むべきことなどに関する質問が出され、新妻副事務長より丁寧な回答を行い、理解と共感を得ました。

続いて、ミントカウィヤンゴン管区労働保護局局長より、ヤンゴン管区の労使関係について、労使紛争の解決手段としての個別労使紛争の実績や団体労使紛争の実績を紹介し、建設的な労使関係には労使がお互いに尊重することが必要であることを力説しました。参加者からは主に増加傾向にある個別労使紛争案件について質問が出され、適宜ミントカウィ局長より返答しました。その後、使用者側代表としてトントンUMFCCI執行役員は、主にミャンマーの縫製産業の雇用機会及び現状を紹介し、ミャンマーの労働人口などの潜在的な成長要因等を挙げながら、建設的な労使関係が生産性のさらなる向上につながることを強調しました。

2日目は、サンダーCTUM副書記長の進行で、昨日学んだことについて労働者側、政府側、使用者側より発表を行い、新妻副事務長から適宜補足を行い、全体で確認し理解を深めました。その上で、ミャンマーの労働現場における現状と課題について議論し、建設的な労使関係構築のための労使間のコミュニケーションや対話を促進することの重要性を共有しました。

労働者代表として、イエティミャンマー建設・木材組合執行委員より、組合がある職場とない職場の間の労働環境(休暇、福利厚生等)の相違点をはじめとした、労働環境改善等に関する報告がありました。

その後の全体討議では、①政労使、労使での対等な対話の重要性、②労使協議や職場調整委員会(WCC)を通した建設的な労使対話の実現、③職場の労使紛争解決のため、相互の立場を考えた上でコミュニケーション改善により相互理解を促進すること等が共有され、労働者側、使用者側、政府側、JILAF、CTUMから適宜コメントやアドバイスを行い、サンダー副書記長が総括して討議を締めくくりました。

閉会式では、新妻副事務長から、本セミナーの参加者各位の協力に謝辞を述べた後、組合員自らが責任をもって行動するように激励し、最後にCTUMの教育部長がセミナーの成功について、日本政府・JILAFへの感謝の意を伝え、来年度はより良い政労使のセッションができるように準備をしたいと期待を述べ、セミナーを終了しました。

日程

月日内容
11月16日11/16セミナー1日目
11月17日11/17セミナー2日目

参加者の様子

開会式(マウンマウンCTUM会長挨拶)

在ミャンマー日本国大使館 磯崎書記官挨拶

JILAF講義(新妻副事務長)

セミナー風景

グループワーク

グループ発表