中華全国総工会/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナー

北京セミナー開会式

2017年12月12日北京にて、12月14日福建にて労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催した。

北京では、下記の3つのセッションを実施した。

セッション1:両国の基本状況の紹介
中華全国総工会の現状と主な取り組みについて
・労働者の現状として、解雇された人と仕事のある人、収入の格差拡大が鮮明になっている。中国は経済構造調整局面に入っており、石炭、セメント、鉄工、ガラス関係の職がなくなる一方、宅配業に就く人は300~400万人と推計されるなど、雇用形態の変化や技術と職のアンマッチが惹起している。そのような中、中国は製造強国(現状は大国)を指向している。

・労働組合の現状として、ここ数年毎年1500万人の農民工を組織化してきたが、今後は企業構造の変化に対応する必要がある。例えばインターネットプラス(中国の携帯10億台、スマートフォン4億台を利用したコミュニケーションの強化)など。
「共産党指導の確保」「時代についていく」「働く人の信頼を得て緊密になる」こと、これを、政治性、先進性、大衆性と定義している。JILAFとの友好関係を益々深めていきたい。

・その後、JILAFより日本の労働を取り巻く状況と課題、日本の労使関係・労使協議:単一労働組合における労使協議の具体的事例等を紹介し、日本の建設的労使関係や雇用安定の取り組み等を共有した。

・中国の労働関係の現状と課題
党大会報告書でも「労使関係」は「重要」と位置付けられ、「労使協力を重視する」との記載がされた。中央から出された初の労使関係についての文章であり、党・政府のバックアップを得られたと言える。「調和のとれた労使関係」は社会のコンセンサスとなったが、苦情処理件数の高止まりなど、課題も多い。

セッション3
 ① 第四次産業革命と労働者への影響(JILAF塩田事務長)
 ② 製造業技能労働者育成の取り組み(総工会ショウ経済部巡視員)

次に福建市では、2つのセッションを実施した

セッション1:労働組合と労使関係について
・福建省の従業員の権利と利益の保証状況(福建省総工会権益保証部より)
「企業の発展を促進し、従業員の権利と利益を守る」、労働関係調整三者会議(三か月に1回)の開催、検査と監督に力を入れる、従業員への貢献に力を入れるなど。

日本の労働組合の状況と労使関係
日本の建設的労使関係や雇用安定の取り組み等を共有。 

セッション2:高齢化と社会保障について
・福建省の人口高齢化とその対応策
・日本の社会保障制度(JILAF塩田事務長):高齢化対応部分を中心に説明した。
・福建省の年金(養老保険)について(福建省人社庁黄氏)
・質疑応答・意見交換
  東南汽車(日系企業):日本では高齢者割合が増え、負担が増え、支給開始年齢は
 遅くなっている。中国でも同様と聞いている。
福建京壁(日系企業):失業保険支給期間などにも課題がある。
  福建日立工機(日系企業):女性は失業保険を50歳(他は55歳)までしか支払えない。改善を希望する。

閉会式では、JILAFより塩田事務長、総工会より徐副部長がそれぞれ総括を行ない、セミナーを終了した。

日程

月日内容
12月12日12/12セミナー(北京開催)
12月13日12/13
12月14日12/14
12月15日12/15セミナー(福建開催)

参加者の様子

北京セミナー 意見交換

福建セミナー 質疑応答

福建セミナー 意見交換