アジアユースチーム

連合滋賀プログラムダイキン工業滋賀製作所職場見学

 9月3日から9月16日の日程で、インド・マレーシア・フィリピン・ベトナムより4ヵ国計11名(うち女性6名)を招へいした。

 女性割合が半数以上、且つ30歳代が7名と、一定以上の知見と労働組合経験を有する中堅メンバーが中心であり、非常に精力的に、日本の建設的労使関係や労働運動全般などに幅広い関心を示し、質問や意見等が多く出された。
 
 プログラムでは、日本の労働運動の役割と課題、組合リーダー論の講義を行った。また、労働運動を支える労働・社会保障法制の講義では、労働基準法、労働組合法等の労働関係法規及び社会保障制度に関する講義と意見交換を行った。

 連合訪問では、国際局からの連合本部の概要・重点活動などの共有があった後、組織拡大・組織対策局から講義を受け、日本生産性本部では、生産性三原則や日本的労使関係、今後の課題等についてレクチャーを受けた。また、「若年雇用と労働組合」をテーマに、被招へい者の他、立教大学の学生2名および当財団が主催するグローバル人材養成研修関係者2名を加え、各国の若者が抱える課題と対応等についてグループディスカッションを実施した。若年層が抱える非正規労働等の課題を披瀝しあうことを通じ、積極的且つ有用な交流が図られた。

 労働事情を聴く会を開催し、各国から労働情勢や、ナショナルセンター・産別が抱える課題等についての報告があった。インドのHMSからは、インドにおける労働関連法案の成り立ちやHMSが抱えている5つの課題(組織規模、財政力、政治との関係、技能労働者不足、ナショナルセンター間対立)が紹介された。
 また、インドのINTUCからは非組織労働者が急増していることや組織・非組織に関わらずすべての労働者のための取り組み等について共有があった。
 マレーシアMTUCは、インフォーマルセクター労働者への影響力の欠如および課題報告に加え、他組合との連携を通じた労働者保護に向けた取り組み等を報告した。
 フィリピンは他国と同様に、増え続ける非正規雇用の現状および使用者・政府当局に根強い反組合姿勢に対し、組織化と団体交渉を重視している現状が共有された。
 ベトナムについても、増えつづけるインフォーマルセクター労働者の課題が取り上げられると共に、VGCLが民主的かつ持続可能な組合を作り上げるためのボトムアップ・アプローチ等の紹介があった。
 
 連合滋賀プログラム初日は、滋賀県池永副知事を表敬訪問した後、江島部長より滋賀県の概要・取り組みについて講義を受けた。その後、「おうみ若者未来サポートセンター・滋賀マザーズジョブステーション」を訪問し、業務内容および若年労働者・育児両立労働者の雇用環境等についてレクチャーを受けた上で、求人公開パソコンを活用した求職活動を体験した。2日目は、ダイキン工業滋賀製作所を往訪し、事業内容説明に続き、室内機生産の現場を視認した。

 産別訪問ではフード連合を訪問し、組織の概要と産別の役割、及び組織化活動等について共有があった。参加者は使用者との交渉での苦慮している点や中小企業労働組合に対するサポートなどの意見交換を通じ、産別の取り組み等について理解を深化させた。

 全国労働金庫協会訪問では、事業の成り立ちや理念、現場の活動等について説明を受け、労働者のための金融機関の任務と役割等について外観した。

 役員との意見交換では、日本の建設的労使関係や雇用安定の取り組みなど、プログラムを通じて習得した事項を再確認し、その後、参加者からは、主に以下のアクションプランが提案された。

・未組織セクターを組織化する<インドHMS>
・大学で労働組合のコースを開講する<インドINTUC>
・若者の雇用を支援する制度・センターを整備する<インドINTUC、フィリピンTUCP>
・春季生活闘争のような仕組みを導入する<フィリピンTUCP、ベトナムVGCL、マレーシアMTUC>
・労働金庫のような機関の設立を検討する<ベトナムVGCL>
・Facebookで日本の労働事情および仕組みについて紹介する<ベトナムVGCL>
・組合員向けの研修活動を推進する<マレーシアMTUC>

今回ご協力いただいた関連機関一覧

連合滋賀ダイキン工業株式会社滋賀製作所
フード連合全国労働金庫協会

皆さまどうもありがとうございました。

参加者の様子

連合訪問

「若年雇用と労働組合」をテーマに日本の学生らと意見交換

労働事情を聴く会の様子

滋賀県庁訪問

草津マザーズジョブステーション訪問

全国労働金庫協会訪問