ネパール学校プロジェクト
ネパール
ネパール労働組合会議(NTUC)との協働で1996年から事業を開始し、現在では9校約420人の児童が学んでいます。これまでに約9,000人が卒業し生徒の8割以上が公立校に編入しています。
開校年
1996年
運営組織
- NTUC(ネパール労働組合会議)
- JILAF(国際労働財団)
運営財源の主な寄付・協力団体
TOTO UNION、TOTO株式会社、電力総連、日本教職員組合 他
背景
ネパールでは学校への入学率自体は上昇傾向にありますが、家庭が貧困であるが故に直ぐに退学せざるを得ないケースが多く見られます。そのような初等教育さえも受けられない児童のほとんどが貧困家庭で育っており、レンガやカーペット工場などの労働に従事せざるを得ない子どもたちも少なくありません。また、地方からカトマンズ等の都市部への出稼ぎ労働者の子どもの多くは、学校に通えていない実態があります。
各地域
概要
学校数 | : | 9校 |
制度 | : | 3年制(公立学校への編入をめざす) |
開校期間 | : | 毎年5月~4月 |
生徒数 | : | 450名 ※各校50名×9校 |
対象年齢 | : | 原則8~14歳 |
教科 | : | 国語、英語、算数、理科、社会 |
特徴的な活動
- 作文コンクールの実施
- 修学旅行の実施
成果
地域における教育の重要性の浸透
卒業生の声
ネパールでは、ブリッジスクールから公立校に編入後、更に勉強を続け、学校の先生になった生徒もいます。カスキーでは「女性が教育を受けることは家全体が教育を受けること」と両親に説得して大学まで進学した生徒が、副教師として母校で教えています。
またルパンデヒでも、母子家庭で、学校に行ったら勘当するとまで言われた生徒がNTUC関係者の協力で進学し、公立学校編入後も苦労しながら勉強を続けて大学まで進み、今では母親も、大学に通いながら母校で副教師を務める彼女のよき理解者になっています。
2人とも、母校で教壇に立っていることを誇りにしています。