児童労働対策として、教育を受けられない貧困層の子供たちに公立学校への編入を目指した基礎教育をネパールとインドの2ヵ国で提供しています。
背景 ~児童労働の現状と問題点~
児童労働は子どもたちから教育を受ける機会を奪います。教育を受ける機会を失うと、職業選択の余地がとても狭くなってしまいます。その子どもたちが親になると、教育の重要性を知らないために、自分たちの子どもに教育ではなく労働を強いてしまい、その子ども世代もまた同じように・・・という負の連鎖が続いてしまいます。児童労働は単に子どもの人権問題にとどまらず、世代を超えた貧困の連鎖の根本要因になっています。事業概要と目的
児童労働の撲滅のために、日本国内の労働組合からの寄付を財源に、8~14歳までの“最低限必要な教育も受けられない貧困層の子どもたち”を対象としたブリッジスクール(非正規学校)を現地の労働組合との協働で運営しています。基礎教育を学んだ後、公立学校に編入させること(公立学校編入への架け橋)、および親や地域社会に教育の重要性を理解してもらい、その地域から児童労働の負の連鎖を立つことを目標としています。学校プロジェクト
-
ネパール
-
ネパール労働組合会議(NTUC)との協働で1996年から事業を開始し、現在では9校約450人の児童が学んでいます。これまでに約8,000人が卒業し生徒の8割以上が公立校に編入しています。