活動報告 労使関係開発

2024年度バングラデシュITUC-BC/JILAF労使関係セミナー

開催: 2025.02.01 2025.02.02
集合写真
開催地:ラホール

出席者

  • パキスタン労働者総連合(PUWF)

    ワカール・アーメド・メモン中央議長
    サード・ムハンマド事務局長
    ワリ・ムハンマド チーフオーガナイザー、ほか中央執行委員会メンバー36名。

     

  • 主な講演者

ゲイル・トンストール 国際労働機関(ILO)駐パキスタン代表
サイード・アジムラホール経営科学大学教授
ジャヴァイト・ジル政府上級アドバイザー、ほか

活動内容

JILAFは、PUWFとの共催で、2025年2月1日~2日の2日間、パンジャーブ州ラホールのPUWF本部にて労使関係セミナーを開催し、メモン中央執行委員会議長ほかPUWFの全中央執行委員36名が参加しました。

PUWFは、その前身組織であるPWF(パキスタン労働者連盟)の主導により国内の他の9つの労働団体との統一が進められ、2024年9月に110万組合員の新組織として誕生しました。今回のセミナーは、統一後初の国外組織との共催セミナーであることから、全ての中央執行委員の参加が実現しました。

セミナーの開会にあたり、サードPUWF事務局長から、昨年9月のPUWF統一結成の経過とさらなる組織拡大の必要性が、相原JILAF理事長からは統一したパキスタン労働運動に対する継続的連携と支援が、トンストールILOパキスタン事務所長からは開催への祝辞がそれぞれから述べられました。

2日間のセミナーでは、JILAFからは「職場における労働組合参加型の職場の環境改善」、「サプライチェーンにおける労働組合の役割」の講義を行い、PUWFからは現在法案審議中の労使関係法(我が国の労働組合法、労働関係調整法の内容を一部とする法律)の修正案に関する検討と、結社の自由や労働安全衛生などILO条約の基本原則を州法に取り込み具現化させる道のりについて講義が行われ、活発な討議が進められました。

参加者意見

  • 最低賃金など労働条件が州法の定めによる。水準確保も不十分であり、遵守も徹底されない。
  • 労働組合参加型の取り組みなど、産業特性を踏まえたトレーナー育成の必要性を強く感じている。

今回ご協力いただいた関連機関一覧

パキスタン労働者労働組合総連合

(PUWF)

国際労働機関(ILO)

パキスタン事務所

ラホール経営科学大学

(LUMS)

パキスタン政府人材開発省

ありがとうございました。

参加者の様子

  • セミナーの様子