第17回ITUC-AP/JILAF多国間セミナー(ユース・リーダーシップ・コース)
開催:
2024.09.15
~
2024.09.19
開催地:シンガポール
出席者
- ITUC-AP加盟組織 19ヵ国 29名(うち女性12名)
活動内容
9月15日~19日に、シンガポールにて国際労働組合総連合アジア太平洋地域組織(ITUC-AP)及びオン・テン・チョン労働研究所(OTCi)との共催により、第17回ユース・リーダーシップ・コースを開催しました。本プログラムには、19か国から29名のユースが出席しました。
ITUC-AP吉田書記長の講義では「新たな社会契約―未来の働き方に向けた労働組合の行動」と題し、民主的かつ社会正義、人権が守られるために①就労、②権利、③賃金、④社会保障、⑤平等、⑥社会的包摂の6点を中心に活動を促進していることが述べられました。
JILAFは「民主主義に向けて新たな社会契約―アジア太平洋におけるユースエンパワーメント」、「責任あるサプライチェーンにおける労働組合の役割」、「職場における労働安全衛生の向上」の3セッションを行いました。
また、ITUCからは「労働者の力の結集」、社会的包摂かつ平等な組織化の取り組み、民主主義強化の取り組み等を中心にセッションが行われました。
シンガポールNTUCとの交流会では教育機関との連携を通じて若手へ労働組合についての理解を深める活動を紹介していただきました。
OTCiのセッションでは、リーダーシップの各類型の紹介と感情や行動理論の分析に基づいた「強力なリーダーシップの育成」を題にグループ討議を行いました。
ITUC-AP吉田書記長からの「本プログラムから得た知恵や人間ネットワークを活かして、人権を守るための労働運動を促してもらいたい」との参加者へのメッセージにてセミナーが締めくくられました。
参加者意見
- 多くの人を結集させるには、性別、年齢増、社会経済状況の多様性に関する理解/配慮が必要。民主主義が確立された新たなに向けて「だれも取り残さない」ように取り組んで行きたい。
- チェックリストを活用することによって職場におけるハラスメントや労働安全衛生課題が明確化されて把握しやすい。
- アジア太平洋諸国においては、多くの若年層がインフォーマルセクター(ギグワーカー、プラットフォームワーカー等)で就労している。今後インフォーマルセクターワーカーの組織化への取り組みを強化したい。本プログラムで他国の良好例が学べて非常に良かった。
今回ご協力いただいた関連機関一覧
国際労働組合総連合アジア太平洋地域組織 (ITUC-AP) |
オン・テン・チョン労働研究所 (OTCi) |
シンガポール全国労働組合会議 (NTUC) |
ありがとうございました。