2024年度モンゴルCMTU/JILAF労使関係セミナー
開催:
2024.08.22
~
2024.08.23
開催地:トゥブ県 スンブル群
出席者
- モンゴル労働組合連盟、トゥブ県行政関係者、トゥブ県経営者など(37名 男15名・女22名)
- CMTU:Ragchaa 副会長、Bayanjargal事務局長、Oyunトゥブ県労働組合連盟会長
- トゥブ県行政関係者:Munkhtsetseg トゥブ県社会政策局長
活動内容
国際労働財団(JILAF)は、モンゴル労働組合連盟(CMTU)との共催で8月22日~23日にトゥブ県スンブル群で労使関係セミナーを開催しました。同セミナーには、全国の労組指導者、トゥブ県行政関係者、地域の経営者など26名が参加しました。
JILAFからは「職場における安全衛生の改善」、「サプライチェーンにおける労働組合の役割」について講義を行いました。「サプライチェーンにおける労働組合の役割」については労働組合参加型の責任ある企業行動:PROACTIVEプログラムをモンゴルにて初めて実施しました。PROACTIVEプログラムでは、アクションチェックリストとグッドプラクティスシートを用いて、グループ討議を行い、参加者から発表を行いました。
セミナーでは、「ビジネスと人権」、「ソーシャルパートナーシップ」と「新たな社会契約」に焦点を当てグループ討議を行い、情報共有を行いました。参加者からは、「職場の安全衛生が確保された職場を増やす活動をしたい。すでに確保している事業所もあるが増やしていく活動をしていきたい」、「労働市場ではオンラインを活用して雇用者と労働者が話し合って仕事につくことが可能、同じような学生向けのプラットフォームを作って」や「CMTUや県の労働組合連盟の活動は理解しているが群単位だと活動できないことがある、この問題を打破するためには労働組合員の能力強化を図って、群の住民に組合の活動を理解してもらい組合員を増やすことが重要」などの意見が出されました。
参加者意見
- 今回の研修は参加者にとって好事例を集めたものである。それぞれの職場、群に戻っても活用できるものなので積極的に活用したい。
- 研修で学んだ内容やディスカッションで出た意見などを群の人達と共有する、そのためにも研修を開催する。
- 2日間のセミナーの中で今後の活動についても話し合った。私たちだけでは課題解決できないので、引き続き話し合いなどを重ねて解決策などについてCMTUや県の労働組合連盟から助言、フォローアップをしてもらいたい。
- 職場でのハラスメントを撲滅するための行動をしたい。ハラスメントについて労働組合に相談する人がいるが、実際に行動を起こすとなると躊躇するため、より気軽に相談し、行動できるような仕組みづくりを進めていきたい。
- 労働組合を自由に組織できるような環境整備を行いたい。自分で声をあげて、自分のやりたいことをする権利を人々は有している。組織化を自由に進められる環境を作りたい。