活動報告 労使関係開発

インドネシアCITU/KSPI /JILAF労使関係セミナー

開催: 2023.09.12 2023.09.16
バンドン市セミナー開会式
2023.09.12 ~ 2023.09.13(バンドン市)/ 2023.09.15~2023.09.16(スラバヤ市)

国際労働財団(JILAF)は、インドネシア労働組合総連合(CITU/KSPI)との共催で、9月12日~9月13日にインドネシアのバンドン市、9月15日~16日にスラバヤ市で労使関係セミナーを開催しました。同セミナーには、全国の労組指導者など52名が参加しました。

セミナーでは、インドネシアで2020 年11月に制定・施行された「雇用創出に関するオムニバス法」(以下、オムニバス法)をテーマに、現地労組や労働省、経営者協会が講義やデータ分析報告を行い、その後、数人ずつのグループに分かれて、ディスカッション等を行いました。

JILAFからは「日本の労働運動の歴史と役割と今日的課題」について講義し、日本に労働組合のあり方についての多くの質疑応答も行いました。

インドネシア労働省、経営者協会それぞれから、「オムニバス法に関する理解の促進」、「経営側からみたオムニバス法」を中心に講義をいただき、また、現地労組役員からは、オムニバス法施行以降の概況報告があり、「政府は『オムニバス法は雇用の拡大に向けた制定・施行』としているが、結果として何万人という解雇が出た。労働者の生活が守られ、雇用を維持することが大事であり、権利の確立性がない場合は、皆でひとつにまとまる必要があると考える。皆で労働党(※)を盛り上げていきたい。」などのコメントがありました。

その後、グループに分かれ、現状についてSWOT分析を行い、アクションプランを作成、発表を行い、全行程を終了しました。

※「労働党」は、1998年に結成された労働党に労働組合のほか農業団体等の10組織が設立組織となって2021年に結成された。党首はインドネシア労働組合総連合(CITU/KSPI)会長サイード・イクバル氏が兼任している。

参加者の様子

  • スラバヤ市セミナーJILAF講義の様子
  • バンドン市セミナー労働省講義の様子
  • スラバヤ市セミナーグループディスカッションの様子