GMとカナダ労組が3年協約に合意
10月10日のニューヨーク・タイムズ(NYT)や11日のBNNブルームバーグ(BNN)などが「カナダUNIFOR労組の4,000名の組合員がGMとの協約交渉を巡って10月5日から3工場と部品配送センターでストライキに入っていたが、本日合意に達した」と報じた。
UNIFOR 労組は先月、フォードとの協約に合意しているが、今回の協約交渉も特定1社との合意を他社にも適用する伝統的なパターン・バーゲニングを用いており、GMもフォードと同じ内容の3年協約で一般労働者は20%、熟練職は25%の賃上げとなっており、その他には生産性ボーナス、初任給の引上げ、年金引き上げ、物価調整手当、全パート労働者の正規社員への変更などが盛られた。
但し、オンタリオ州インガーソル所在のGM主要工場であるCAMI組立工場はスズキ自動車とGM合弁で始まるなどの成り立ちから別協約となっており、ストライキは行われなかった。UNIFORはカナダでの各産業に315,000人の組合員を組織する。
一方BNNによると、ステランティスについてはウインザー工場労組からの妥結内容への不満の声が強く、特に年金を中心にパターン・バーゲニングに従わない可能性があると言われる。
労働者にはパンデミックによるレイオフ、及び物価上昇の経験から生計を支えるには戦う必要があるとの意識が強まっているとの指摘がある。