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No.606(2020/8/5)
インドの大手衣料サプライチェーンGokaldas Exportsが労組たたき

 2020年7月10日、 H&M、ギャップ、アディダスの衣料品を1日4.5ドル未満で働く女性労働者を、縫製工場の所有者である1Gokaldas Exports が労働者1200人を違法に解雇した。同社で唯一の組織化された工場の女性労働者は、生計のために1か月以上闘っているとインダストリオールニュースは以下の通り、報じている。

 Gokaldas Exportsは20の工場を所有しており、6月8日に経営陣は組合が組織化した唯一の工場ですべての労働者の解雇を発表した。労働者数100人以上の工場では、一時解雇前に政府から事前の許可を得る必要があるが、その時点で1200人の労働者が雇用されており、その解雇は違法である。同夜、労働者は会社のゲートで座り込みを始め、現在(7月10日時点)も続けている。

 解雇した時点では、スウェーデンのファッション大手H&Mが唯一の購入者だった。インダストリオール加盟組合の連合労組は、労働省の前で調停手続きを行った。Gokaldasの経営陣は、H&Mとインダストリオールグローバルユニオン間での世界的な枠組協定(GFA)の一部である国家監視委員会(NMC)が召集した会議への出席を拒否した。
 1ヶ月後の7月8日に経営陣はNMCの会議に出席したが、誠意を示すことはなく、組合との紛争解決を拒否した。
 Gokaldas Exportsの経営陣は、労働者に解雇を迫る嫌がらせをしている。工場は再開しないこと、そして労働者が辞職した場合にのみ退職手当を受け取ることができることを発表した経営側の記録がある。辞職を余儀なくされた労働者たちは、組合に彼らが受けた圧力について通知した。
 NMC会議以降、Gokaldas Exportsの職員は労働者が住んでいる村を次々に訪れ、労働者を辞職させ、辞職しない限り退職手当は出さないと脅迫している。
組合のメンバーは、村の指導者の支援を得て、同社経営陣からの圧力に抵抗することができた。
 インダストリオール書記長のヴァルター・サンチェスは次のように述べている。
 「Gokaldas Exportsの行動は国際労働基準に違反している。これは結社の自由の明らかな違反であり、結社の自由はH&MとのGFAの基礎で、明らかにGFA違反だ。インダストリオールにおいては労働組合つぶしと脅迫は決して容認されない。私たちは、パンデミック時1か月以上にわたって、仕事、給与、組合を守るためにあらゆる種類の圧力に抵抗してきた勇敢な労働者と完全に連帯している。」

 インダストリオールグローバルユニオンは、H&M、C&A、Marks&Spencer、Gap、Adidas、Bestsellerなど、Gokaldas Exportsのすべての工場から調達しているすべてのブランド各社に連絡し、労働者の基本的な労働権を完全に尊重するように要請する。

1Gokaldas Exportsは年間売上高2億ドルのインドで最大級のアパレルメーカー及び輸出業者

発行:公益財団法人 国際労働財団  https://www.jilaf.or.jp/
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