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No.602(2020/6/17)
AFL-CIOがジョー・バイデン氏を大統領候補に公式推薦

 5月26日、アメリカ労働総同盟・産別会議(AFL-CIO)は「ジョー・バイデン前副大統領を2020年大統領選挙の正式候補として推薦する」と言明し、「トランプ大統領打倒のために全力をあげて支援活動を展開する」とのトラムカ会長の決意表明をビデオで紹介した。

 55労働組合、1,250万人を組織するAFL-CIOは民主党の大統領候補が乱立していた当初は静観を続けていたが、3月に主要労組のアメリカ州・地方自治体労組(AFSCME)がバイデン氏を公式推薦、今月に至り傘下労組のバイデン支持を結集した。

 トラムカ会長はビデオの中で「労働組合は強欲な企業、共和党による破壊工作で各州議会、最高裁、上院、ホワイトハウスにおいて打撃を受けたが、そこから立ち直った。ギャラップ調査では、労働組合の支持率が50年来最高の64%を示し、6千万人の労働者が機会があれば労組に加入すると答えている。この力を結集しなければならない。今回の推薦は労働者の希望を実現するため、労働者を貧困に追い込んだトランプ政権を打倒するためのものだ。4年前、産業衰退に絶望した労働者がトランプ支持に走った。これは理解する。しかし4年間にトランプはその正体を現し、労働者の保護法を史上最低に改悪、安全衛生を最低レベルに削減した。残業代制度も廃止、労組結成や団体交渉権も拒絶するに至った。コロナ対策ではあまりの無能さでアメリカを危機に陥れ、更には最高権力を使ってアメリカを分断している。この状況にあって、AFL-CIOは労働運動としてジョー・バイデンの進む道を整備する決意である」と述べている。

 なお、5月26日のワシントン・ポストでは、2016年の大統領選挙でトランプ大統領が雇用回復を約束しつつ貿易協定反対や反移民を訴えて勝利したこと、特にペンシルバニア、ミシガン、ウィスコンシン州などで勝利の原動力になった高卒以下の白人層の支持率がトランプ64%/クリントン28%であったこと、最近の調査ではこのグループのトランプ優位が18-24ポイント差に縮小したことを伝えている。

発行:公益財団法人 国際労働財団  https://www.jilaf.or.jp/
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