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No.572(2019/12/2)
ミャンマー衣料労働者とACTブランド各社とそのサプライヤーは結社の自由ガイドラインに合意

 8か月の交渉の後、ミャンマーのACTブランド※注を生産する工場は、インダストリオール加盟組合ミャンマー産業労働者連盟(IWFM)とミャンマー結社の自由(FoA:Freedom of Association)ガイドラインに合意した。

 ミャンマーFoAガイドラインは、雇用者と労働者間の建設的な関係を築くことを目指し、職場の諸問題を解決するのに役立つことになる。

 FoAガイドラインは、国際労働基準に基づく結社の自由の原則を保証し、確実に行うことを目的とし、団体交渉のプロセスに着手するための手順等の概要も示している。

 FoAガイドラインは、11月15日にミャンマーのヤンゴンで、繊維、衣服、革、靴の分野における「結社の自由と社会的対話」に関する円卓会議で議論された。IWFMとインダストリオールと、グローバルブランドのH&M、Inditex、Bestseller New Look、Next、およびTchiboがテーブルについた。

 ILOヤンゴン副リエゾンオフィサーであるピヤマル・ピチャイウォンセは、開会挨拶の中で、「健全な労使関係は結社の自由と団体交渉の原則に基づき構築される」と強調した。

 参加者は会議の中で、FoAガイドラインを工場レベルで実用的なツールにする方法と、FoAガイドラインを業界標準の一部とする意識を高めるために協力する方法について協議し、行動計画が合意された。

 インダストリオールテキスタイル&ガーメントディレクターのクリスティーナ・クラウセンは次のように述べています。

 「FoAガイドラインは、業界での合意を発展させる次のステップを踏むための条件を明確にしている。それは、業界の全体的な変化を達成できる持続可能な構造を確立することによってのみです。インダストリオールは、ミャンマーの賃金と労働条件を改善するために、IWFM、国内サプライヤー、グローバルブランドと協力することを楽しみにしている」

 21の主要ブランドが、インダストリオールグローバルユニオンとアクション、コラボレーション、トランスフォーメーション(ACT)を形成するためのグローバル契約に署名している。Hennes&Mauritz AB、Zara-parent Inditex SA、Calvin KleinおよびTommy Hilfigerの所有者であるPVH Corp.などの企業は、購買力を活用して関連企業の労働条件を改善し、団体交渉を通じて確保された業界レベルの賃金協定を推進することに署名している。

ミャンマーFoAガイドラインの対象事項:
結社の自由の権利
経営と労働組合の合同会議のプロセス
労働組合活動のための施設の利用
解雇手続き
団体交渉のやり方と交渉プロセス
ストライキ、ロックアウト、ピケット
経営と労働組合の行動基準
工場事業活動への支援
紛争解決手続き
実行と監視

 当事者は、署名された同意書に概説されているように、特に工場レベルの労働者と管理者にガイドラインの内容を広め説明することを含め、一連の過程の次のステップについて合意した。

※注 ACTブランド:「アクション(A:行動)、コラボレーション(C:協力)、トランスフォーメーション(T:変換)」を理念とした従業員の生活賃金を保証する契約をインダストリオールと締結している、サプライヤーも含めたブランドの企業グループ各社をいう。また、ACTブランド各社は、その実効性を担保するために、ACT事務局を設けて活動している。

発行:公益財団法人 国際労働財団  https://www.jilaf.or.jp/
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