バックナンバー

No.527(2018/12/25)
ITUC世界大会で最悪の経営者選出

 コペンハーゲンで開催されたITUC世界大会で、2018年12月6日世界での最悪の経営者をリストアップした。同大会には世界132ヵ国2億7百万人の労働者を代表する1200人の代議員が参加した。
 その中で最悪経営者の栄誉?を勝ち取ったのはライアンエアーのマイケル・オリアリーとなった。低賃金、不安定雇用、労組への介入、組織化、団体交渉といった労働基本権への無視という労働者を搾取するビジネスモデルで経営する2018年10人の経営者がリストアップされた。
 再選されたシャラン・バローITUC書記長は「我々は一つずつこれらの会社に対する労働者の権利のための闘争をし、勝利をおさめている。今週、全米に展開するマリオットホテルとはストを終結しつつ、暫定的にユナイトと和解した。サムスンは労組と協議を開始した。我々は労働者をロボットのごとく扱い続け、労働者の団結権を否定するアマゾンのような会社を注視し、彼らの独占的な力を破る。2018年の最悪経営者は30年間、我が社に労組が存在することになる前に、『地獄は氷で覆われる』と言ってきた男、労働者を搾取するローコスト、低賃金のビジネスモデルを実践してきた男、柔軟性こそが成功の鍵と言ってきた男、組合を組織した従業員を解雇した男、今年彼の人生で最も大きなストに直面した男、マイケル・オリアリー」と述べた。

 スティーブン・コットン国際運輸労連(ITF)書記長は、「マイケル・オリアリーが2018年世界の最悪経営者トップに指名されたことは、不思議なことではありません。彼は、ライアンエアーのスタートから、不当な雇用慣行を推し進めて来ました。
 同航空会社の従業員は、もう我慢の限界として、欧州で9回のスト行動をしました。皆は職場での尊厳を求め、ITFはライアンエアーで働く人の権利のためにとことん闘い、素晴らしい労働協約を勝ち取ります。1年前、ライアンエアーは組合を認めることに同意しました。そして、現在、我々は50パーセントの認証を得て、これから、残りの50%に向けて、全ての従業員が適切な仕事と安全な労働条件と権利が実現するまで、我々は立ち止まりません。」と、述べた。また、「この賞に関し、世界の労働組合運動はマイケル・オリアリーにメッセージを送っています。」と、付け加え、以下のメッセージを紹介した。
 『貴社の労働者が、職場で尊厳、自尊心、健康と安全が確かなものになるよう期待します。』

選ばれた2018年世界で最悪経営者のリスト

  • ジェフ・ベゾス、アマゾン・ドット・コムCEO
  • ヴィンセント・ボロレ、ボロレ会長兼CEO
  • イヴァン・グラセンベルグ、グレンコアCEO
  • ダラ・コスロシャヒ、ウーバーCEO
  • リー・クンヒー、サムスン・グループ議長
  • ダグ・マクミロン、ウォルマート社長兼CEO
  • マイケル・オリアリー、ライアンエアーCEO
  • ウィリアム・シュー、ディバァロー共同創設者、CEO
  • アーネ・ソーレンソン、マリオット・インターナショナル社長兼CEO
  • ハービー・ワインスタイン、ワインスタイン社旧CEO、ミラマックス創設者
    発行:公益財団法人 国際労働財団  https://www.jilaf.or.jp/
    Copyright(C) JILAF All Rights Reserved.