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No.505(2018/6/29)
インドのシュナイダー電機子会社で労使紛争

 世界各国で制御機器、エネルギー管理等の事業展開をしている仏社シュナイダー電機のインド法人で組合結成に伴い労使紛争が生じているとインダストリオールニュースは報じている。

 6月9日、エネルギー管理のグローバルスペシャリスト、シュナイダーエレクトリックが所有するインド子会社ルミナスパワーテクノロジー社で、経営陣による悪意ある行動、カースト制度の悪用に抗議し、かつ結社の自由の権利を要求する集会を開催した。集会はヒマチャル・プラデーシュ州ユガ地区で行われ、組合指導者の移動を拒否し、結社の自由と団体交渉の権利を要求した。

 労働者は、彼らの権利違反、労働条件の悪化、労働安全衛生上の問題の増加に対応して、2018年3月26日に自らの組織であるルミナス・パワー・テクノロジーズ労働組合を結成した。

 組合は、組合登録に必要なすべての手続きをしたが、会社は労組が労働組合を結成することを知るとすぐに、労働組合委員会のメンバーを脅かし、組織化能力を損なうため、組合指導者全てを移動し、職場で孤立させ、他の労働者に会わせないようにした。

 さらに、経営陣は、ヒマチャル・プラデーシュ州から2,800km以上離れたホスル・タミルナドウの工場に、12人の組合指導者全員を移動した。労使による労働組合の設立確認プロセスの開始直前に、すべての組合指導者を移動することは偶然ではなく、意図的に組合結成の努力を阻止するためだ。

 労働者によると、ルミナス・パワー・テクノロジーズのマネージャーの中には、組合指導者のカーストに対し口汚い言葉を浴びせ、屈辱にさらし、他の労働者の前で労働組合を否認し、労働組合に加わるのを阻止しようとした。労働者は、その虐待的なマネージャーに対する訴状を警察に提出している。

 また、組合はシュナイダーエレクトリック社の経営陣に宛てた書簡で下記を要求した。

  • 組合破壊行為、組合指導者への嫌がらせを止める。
  • 企業価値の中で示された多様性へのコミットメントを実行する。
  • 組合登録プロセスにおいて中立性を維持する。
  • すべての組合員指導者および労働者の移動を取り消す。
  • 賃金、労働条件、労働安全衛生を改善するために労組指導者との建設的な協議を行う。
  • 組合指導者に対するカーストハラスメントを続ける会社関係者を処罰する。
発行:公益財団法人 国際労働財団  https://www.jilaf.or.jp/
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