バックナンバー

No.499(2018/4/30)
良い兆候-ミャンマーでの組織化

 労働組合の組織が難しいミャンマーで良い兆候が韓国系縫製企業で見られる。

 ミャンマーのヤンゴンにある韓国系縫製工場は、ハライン・タール・ヤールの町にある他の多くの工場の中ではまれな事例である。ここの労働者は労働組合を結成し、経営陣と団体協約を交渉している。

 ミャンマーの労働者間で労働組合に加入することに対する厳しさは依然としてあり、労働者は報復を恐れており、労働組合はしばしば雇用者から懐疑的に見られている。

 「私たちは経営陣と良好な関係を築いており、月1回話し合いをしています」と機械オペレーターとして働いていたが、現在は専従の労働組合委員長になっているウイン・チェギー・ソエは言う。因みに彼女の賃金は会社が負担している。彼女の組合はミャンマーの産業労働者連盟(IWFM)に加盟し、ミャンマーの産業労働者連盟はインダストリオールに加盟している。

 機能的な労使関係は、以前の工場経営陣のケースとは異なる。2016年、労働組合との労働条件に関する実りある議論に経営陣を加えようと何回か試みた後、労働者は2週間のストライキを実行した。経営陣が入れ替わり、労働組合は1200人の労働者を対象とした団体協約を交渉した。そして労働時間の決定、最低賃金とボーナス、社会保障に加えて、労働者は通勤手段や看護師のいる診療についても話し合うことが出来るようになった。

 ミャンマーの縫製労働者の勤務時間は44時間であり、多くの場合、さらに19時間の残業時間がある。ミャンマーの最低賃金は2015年に制定され、2018年4月1日の新しい最低賃金は8時間労働での日給4,800チャット(389円)で、当初の3600チャットより増えているが十分ではない。 この最低賃金では、従業員に扶養家族がいる場合は勿論、1人の生計費さえ大きく下回っている。

 IWFMの事務総長であるカング ザル氏は「ミャンマーの産業労働者連盟(IWFM)と鉱業労働者連盟(MWFM)は、インダストリオールに加盟した。どちらの産業別労働組合も、ミャンマーの3つの中央連合の一つであるミャンマー労働組合連合(CTUM)に加盟している。インダストリオールは組織化に向けて、外部のドナーであるSASK(フィンランド)とMondiaal FNV(オランダ)と一緒に、ミャンマーで組織化の障害を特定し克服することで、より強力な労働組合の構築を目指すプロジェクトを実行している」と語った。

発行:公益財団法人 国際労働財団  https://www.jilaf.or.jp/
Copyright(C) JILAF All Rights Reserved.